
沖縄の魅力って一体何だろう?ある人は、澄み切った海と抜けるような青空と言います。またある人は、ゆったりと流れる時間に南国ののどかさを感じると言います。またある人は、泡盛などのお酒や沖縄そばを食べたいと言います。
本島だけでなく、宮古八重山地方にも足を延ばしてみたいという人もいるでしょう。ここでは実際に、沖縄が好きで移住して20年になる筆者が、生で見て感じた沖縄の魅力を伝えたいと思います。
沖縄旅行初めての方へ
沖縄って日本地図で見ると、細長くて小さい島に見えますが、実際車で走った方はわかると思いますが、結構広いです。
移動手段は那覇市内はモノレールがありますが、それ以外は基本、車です。関連情報-那覇ホテル
本島の隅々までバス路線は延びていますが、田舎に行けばバスは一日一本しか来ないという場所もあります。タクシーも田舎はあまり走っていません。プランにもよりますがレンタカーを借りましょう。運転時注意してほしいのは、わナンバーと、れナンバーのレンタカーとYナンバーです。
残念ながら県民を含めあまりマナーがいいとは言えません。最近は外国人の方がレンタカーを運転することが多く、慣れない異国での運転のせいか、事故が多いようです。またYナンバーは、結構荒っぽいのでご注意を。一方でどうしてもバス旅行がしたい方は、那覇市にバスターミナルがリニューアルオープンしたので、そこで路線マップみたいなのをもらいながら、職員から説明を受けた方がいいと思います。
季節的には、初めての方はやはり夏の沖縄を味わっていただきたいですが、3月くらいにはもう県外の初夏のようですし11月くらいまで日中は暑くて夏の様です。ただしここ数年は7月8月などは県外の方が沖縄より温度が高く、沖縄が避暑地と言われるくらいの異常気象です。
台風もかなり多く発生しますし、これまでの感覚で何月頃がおすすめですとは言いにくくなってきました。また、一年を通して紫外線が県外より強いので、UVカットのクリームを塗るとか必ず帽子を被るなどの対策を忘れないでください。
もちろん水分補給も。時々、観光客の方で日焼けして肌が真っ赤になっているのを見かけますが、はっきり言って次の日はとても痛い思いをするんだろうなと地元の人はみています。初めての方向けに是非、行ってほしい場所は、那覇周辺であれば首里城、国際通りです。
那覇市内は時間帯によってはかなり渋滞するので、沖縄都市モノレール(ゆいレール)やタクシーを利用して移動する方がいいと思います。また北部であれば美ら海水族館がまずおすすめです。そこから古宇利大橋へ移動して橋の上からみる海の色は絶景だと思います。
琉球ガラスに興味がある方は、森のガラス館や恩納ガラス工房もおすすめです。また沖縄にも道の駅があり、その土地のものを販売していますので是非覗いてみてください。それから南部は世界遺産に登録されたパワースポットとしても名高い、斎場御嶽があります。
旅行会社の友人に聞くと初めての方は大体2泊3日のプランが多いそうです。
これまでの経験上、前述の場所をゆっくり味わっていただくくらいが時間的にも内容的にも沖縄初心者にはいいみたいです。
沖縄旅行リピーターの方へ
沖縄旅行のリピーター率は7割もあるそうです。その魅力は、日本唯一の亜熱帯気候を体感できること。泡盛と沖縄ならではの食材を堪能できること。生の沖縄音楽を体験できることやもちろん豊富なマリンオプションの体験などいろいろあります。でも一言でいうと何だか竜宮城へ行ったみたいな気分になって、また戻ってきたくなるんじゃないでしょうか?
リピーターの方は、一度沖縄を経験されているので主要スポットは経験済と思います。
ですので観光というより本当にやりたいことに集中したプランでいいのかなと思います。もし今後も沖縄に通うということであれば、少しずつディープな沖縄。昔ながらの沖縄らしさが残る場所へ少しずつ足を踏み入れてみてはいかがですか?国際通りや公設市場から離れて栄町商店街とか。
また2月のプロ野球キャンプ巡りも野球好きにはたまらないし、あまり知られていないですが、10月11月くらいに北部で人気のヤンバルクイナ見学ツアーというのもありますよ。
離島へも足を延ばしたい方へ

中には、本島のみならず離島へも行ってみたいという方もいるかも知れません。ですので自身の体験も踏まえてお伝えします。初めて本島を観光する方で、主要スポットを巡るのに2泊3日あればまあ満足できると思います。
そこから離島へも行くとなるとあと2日から3日必要です。離島と言っても琉球列島というくらいですので大小実にさまざまな島から成ります。でも一般的には石垣島宮古島が中心でしょうか。石垣島の場合は、まず日帰りで竹富島へ行きその日は石垣島に宿泊。
次の日に西表島に船で移動。途中水牛に乗って離島にも渡りながら、その日は西表島に宿泊。3日目は石垣島に戻り散策といったプランが一般的です。対して宮古島は、石垣ほど大きくないので1泊2日で十分かも知れません。
いずれも本島とはまた違った楽しさがあります。西表島の夜にみたミルキーウェイは感動的でしたし、竹富島や宮古島の伊良部大橋から見た美しすぎる海の色は、いまだに鮮明に覚えています。ただ、一気に観光しようとすると時間と資金と体力も必要なのでやはり分けて行ったほうがいいのかも知れません。
沖縄料理おすすめ

いろいろなところで語られていますが、代表的なものからいくとまずは沖縄そばでしょうか?ソーキそば、宮古そば、八重山そばなどその地域ごとに特色があります。個人的には宮古、なかでも伊良部島のそばが一番美味しかったです。
一般的にラフテー(豚の角煮)、かまぼこ、ねぎ、紅ショウガなどがはいっています。ジーマミー豆腐は、ピーナッツでできた豆腐です。ピーナッツらしく甘い味です。ゴーヤーチャンプルーはゴーヤ、卵、豆腐、豚肉などが入っていてゴーヤは県外のものよりは苦みが少ないようです。
沖縄の家庭料理で、ビタミンCが豊富に入っているので夏バテに良いそうです。他にも、海ぶどうや沖縄天ぷら、ジューシー(沖縄風炊き込みご飯)など沖縄ならではの料理が多数あります。一番いいのは、沖縄料理のメニューがある居酒屋に行けば一通り食べれます。
私も県外からゲストが来た際は必ずそうしています。あとはお酒ですが、ビールはオリオンが有名です。ただお酒好きな人からいわせると少し薄いらしく県民でも好みがはっきり分かれるようです。泡盛は実に多くの種類があり、度数も年数もたくさんあるのでお好みで選んでもらうしかないですね。
有名なところでは、残波、久米仙、くら、菊之露などです。
沖縄旅行を重ね、沖縄が好きになり過ぎてついには移住したい人へ
何度も沖縄へ来ているうちに沖縄での生活に憧れ、ええい、もう移住しようという方が後を絶ちません。自身もその口なので、仲間が増えて正直嬉しいです。20年前自身が沖縄へ移住した時は、正直まだ県民の皆さんの中に歴史的な何かわだかまりのようなものがあったと感じました。
コミュニケーションをとる中で、目に見えない壁みたいなものを感じていました。また、今では普通に見かけるコンビニやラーメン店、ファミレスなどもほとんどなかった、そんな時代でした。しかし、沖縄サミットとNHKドラマ「ちゅらさん」の大ヒットで沖縄が注目され、そのあたりから実感として内地資本の流入(当然会社と一緒にビジネスマンも多数沖縄に転勤してきたようです)がすすみ、いまでは沖縄の良さは残しつつも全国展開している会社の支店はほとんどありますし、今や日本の一地方都市といった風情です。
時代の移り変わりとともに自身が感じていたある種のカルチャーショックみたいなものも消えてしまっています。県外者のことを「ナイチャー」と呼ぶのですが、今では周囲はナイチャーだらけです。沖縄が好きで、移住したいのなら昔と違い仕事はいくらでもあるし、ネット環境があれば東京と比べて情報量に劣るということはないので、全然OKだと思います。
現在の沖縄は県外からの移住率が、他の県に比べて非常に高いです。沖縄旅行が目的でこの記事を読まれる方の中には、近い将来移住を考えておられる方も必ずいらっしゃると思い、限られた誌面ながら自身の経験や見てきたこと聞いてきたことをつらつら書いてみました。
参考になれば幸いです。